仏教の基礎知識|釈迦仏教・初期仏教・上座部仏教の違いを解説!

※ 本ページはプロモーションが含まれています。
「釈迦仏教」「初期仏教」「上座部仏教」は、それぞれ異なる概念を指しますが、関連性があります。使い分けを説明します。
釈迦仏教
意味:
お釈迦様(ゴータマ・シッダールタ)が説いた仏教そのもの。仏教の起源を指す言葉。
使い方:
- 「釈迦仏教の教え」と言えば、お釈迦様が説いた教えのことを指す。
- ただし、仏教の発展とともに多くの解釈や派が生まれたため、具体的にどのような教えを指すかは曖昧になりがち。
初期仏教
意味:
お釈迦様が亡くなった後、部派仏教が成立する前の時代(紀元前5世紀~紀元前3世紀頃)の仏教。お釈迦様の直接の弟子たちによる教えや実践を指すことが多い。
使い方:
- 「初期仏教の経典」と言えば、お釈迦様の教えを比較的忠実に伝えているとされるパーリ経典やアーガマ経(漢訳)などを指す。
- 「初期仏教の思想」は、後の大乗仏教や上座部仏教と比較すると、出家重視・無常観・涅槃(ニルヴァーナ)志向などが強い。
- 「原始仏教」という言葉が同じ意味で使われることもあるが、「原始」という語感が不適切とされる場合があるため、現在は「初期仏教」の方が好まれる。
上座部仏教
意味:
部派仏教(紀元前3世紀~紀元後数世紀)の流れをくむ現存する仏教の一派。主にスリランカ、タイ、ミャンマー、カンボジア、ラオスなどに広まる仏教。パーリ語経典を重視する。
使い方:
- 「上座部仏教の国々」と言えば、スリランカや東南アジアの国々を指す。
- 「上座部仏教の修行法」と言えば、ヴィパッサナー瞑想や戒律を厳しく守る伝統が含まれる。
- 初期仏教と共通する点が多いが、時間とともに独自の解釈や伝統が生まれたため、必ずしも「初期仏教=上座部仏教」ではない。
まとめ(使い分け)
用語 | 意味 | 主な対象 | 使い方 |
---|---|---|---|
釈迦仏教 | お釈迦様の教え全般 | 仏教全体 | 仏教の根本的な教えについて話すとき |
初期仏教 | お釈迦様が亡くなった直後の仏教 | パーリ経典・アーガマ経 | 仏教の初期形態や思想について話すとき |
上座部仏教 | 東南アジアに伝わる仏教の一派 | スリランカ、タイなど | 現存する伝統仏教の一つとして話すとき |
ポイント
- 「釈迦仏教」 → 最も広い概念(仏教の根源)
- 「初期仏教」 → 釈迦仏教の中でも、後の発展前の仏教
- 「上座部仏教」 → 初期仏教の流れをくむが、発展した形態
したがって、これら3つは同じ意味ではありませんが、歴史的な流れの中でつながっています。
「絶対性」や「自我を強く持つこと」は、不確実性の時代には苦しみの原因となります。
確信ではなく無我になることで、変化の激しい時代を巧みに生き抜いていける方法を示唆してくれる良書です。
是非、手にとって読んでみてください。新たな一歩を導いてくれるでしょう。
リンク