日蓮「勝負をさきとし」の勝つか負けるか：二極思考・白黒思考はうつ病の原因

「夫れ仏法と申すは勝負をさきとし」――勝負といっても、これは、あくまでも、正義、最極善、最高の哲学を裏づけとしたうえの勝負になります。その社会、生活、境遇、あらゆるところで勝たねばならないというのです。

日蓮の「夫れ仏法と申すは勝負をさきとし」という言葉は、仏法の正邪を決するための勝負を重視する考え方を示しています。

しかし、このような二極思考（白黒思考）は、うつ病の原因となることがあります。

教えが逆効果に

「南無妙法蓮華経は師子吼のごとし、いかなる病さわりをなすべきや」

うつ病の人がこれを見たときどうなるか？
頑張ろうとするでしょう。力を入れようとする。よって、病気なマイナスな影響を与える。学会員にうつ病が多い理由は、教義にあることが多い。

「南無妙法蓮華経」は日蓮宗や創価学会などで唱えられるお題目で、信仰の対象として重要な意味を持ちます。

このお題目を唱えることで、心の平安や救いを求めることができるとされています。

しかし、うつ病の人にとっては、宗教的な教義や信仰が必ずしもプラスに働くとは限りません。

特に「頑張らなければならない」というプレッシャーを感じると、症状が悪化する可能性があります。

うつ病の治療には、適切な医療とサポートが必要であり、無理に頑張ろうとすることは逆効果になることがあります。

宗教的な教義がうつ病に与える影響については、個人差が大きいです。

もし宗教的な活動が負担に感じる場合は、専門の医師やカウンセラーに相談することが重要です。

二極思考とうつ病の関連

二極思考は、物事を「勝つか負けるか」「成功か失敗か」と極端に捉える考え方です。このような思考は、以下のような影響を及ぼすことがあります。

• 完璧主義：
  完璧を目指し、少しのミスも許せないため、自己否定感が強くなります。
• 人間関係の摩擦：
  他人の期待に応えられないと感じることで、ストレスや不安が増します。
• 疲労感：
  常に最悪の事態を考え、準備に時間をかけすぎることで疲れやすくなります。

対処法

二極思考を改善するための対策として、以下の方法が有効です³⁵：

1. コラム法：
   認知行動療法の一つで、ネガティブな考え方に偏らず、他の考え方も選べるようにする方法です。
2. グレーゾーンを認める：
   白か黒かではなく、中間の考え方を持つように心がけます。
3. 自己認識：
   自分が二極思考に陥りやすいことを認識し、その都度別の視点を持つようにします。
4. 専門家のサポート：
   臨床心理士やカウンセラーのサポートを受けることで、思考パターンを改善する手助けを得ることができます。

このような対策を取り入れることで、二極思考を和らげ、うつ病のリスクを減らすことができます。